皆さんはリスは好きですか?私は小さくてかわいいこの動物に幼い頃から魅了されています。自分のアイコンをリスにするぐらい好きな動物です。
でも、リスはかわいいけれど動きが早くて見るのが難しい・・・。動物園で観察したり写真を撮るのは難しいと思っていませんか??
小さな動物はどうしても上手に観察することができなかったり、ブレている写真になることが多いです。しかし、ちょっとしたコツでリスのかわいい仕草や行動を観察することが出来るようになるんです。
プロの写真家でもない、動物専門家でもありませんが、リス好き30年以上の私が今までの経験から動物園、リス園でのリスの上手な接し方、観察方法をこれから伝授したいと思います。
・観察しやすい施設
・リスを観察する上での注意点
・守るべきルールについて
目次
都内でリスを観察しやすい施設
まずは、気軽にリスに会える施設を2つご紹介します。2カ所ともリスの生活圏内に人が入り目の前でリスを観察できる素晴らしい施設です。もちろん個人でも、家族でも楽しむことができます。私もどちらも年何回も訪れています。
①井の頭自然文化園「リスの小径」
井の頭自然文化園は最寄駅はJR吉祥寺駅です。駅から徒歩10分ほどで施設に着きます。入場料は大人400円で1日楽しく過ごせます。
目的の「リスの小径」は施設に入って左奥にあります。
こちらの施設で観察できるリスの種類は「ニホンリス」です。しっかりとした体格にフワフワとした大きな尻尾を持っているので「リス」と言われて一般的にイメージされる姿をしています。
井の頭自然文化園は園内に飲食できる施設がある他、遊具やミニ遊園地もついているので小さなお子さんでも楽しめます。
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②さいたま市市民の森「りすの家」
りすの家の最寄りはJR宇都宮線 土呂駅徒歩15分〜20分ほどで少し歩きます。
さいたま市が管理する公園内にある施設なので入場は無料です。こちらの施設で観察できるリスは「シマリス」です。背中の5本の縞が特徴の小型のリスです。尻尾はフワフワしていません。筆のような尻尾をしています。
こちらの施設は、公園の手前に繁殖小屋、奥に観察施設があります。施設の目の前は大きな芝生の広場が広がっています。
こちらの施設に向かう際の注意点ですが、公園の近くにコンビニなどはありません。(自動販売機ならあります)駅から向かう際に軽食やドリンクは購入しておきましょう。ただし、リスの家の施設の中では飲食は禁止です。水分補給するときは一度施設から出て再度入園する必要があります。
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リスを観察する際に注意したいこと
では、リスを観察できる施設についたあとどのように行動すれば良いのでしょうか?今から説明することを実行すれば普段より観察しやすくなるかもしれません。
ただし、相手も生き物なので必ず成功するわけでもありません。その際は「今日は観察しにくい日だったんだな」と思って次回への楽しみに気持ちを回すと良いと思います。
では、私の経験談から観察するときに注意する事をお伝えします。
・時間帯を意識しよう
リスの主な活動時間は朝と夕方です。お昼にも活動していますがたくさんのリスを観察したいのなら朝と夕方が一番おススメです。この時間は気温も高くなく活動しやすい時間だからだと考えられます。昼過ぎは夏は気温が高くなりリスも休憩したくなる時間です。なかなか見つけられない場合は木の影や巣穴をよく観察するとチラッと姿を見ることができます。
次に施設での餌の時間帯も観察するにはベストです。餌場に待機しているとあちらこちらからリスがやってきます。果物など生の餌はその場で食べますが種子などの硬い餌は持って隠しに行く個体が多いと思います。
各施設では
「リスの小径」・・・1日1回餌の時間がある。入園者が直接餌を与えることはできません。メインは野菜や果物や種子。そのほかミルワームが大きな岩の上にばら撒かれます。他の餌は餌箱で食べたり安全な場所へ持って食べたりしていますが、ミルワームはその場で食べることが多いので、虫が平気な場合は目の前でモグモグしている姿を長い時間眺めることができます。クルミを持ち運んでいるリスに出会ったらそっと見てみてください!数十秒でクルミを開け中を食べる様子が観察できます。木の枝の分かれ目あたりで食べている事が多いです。
「リスの家」・・・1日3回ほど(11時頃、3時半頃、15時頃)こちらも入園者が餌をあげることはできません。井の頭と違う点は大宮はシマリスを観察することが出来るので、餌の時間の後は頬袋をパンパンにして急いで走るリスを見ることができます。頬袋には主に種子が入っていることがい多いので、生野菜や果物は餌場の中でガッついている姿を見ることができます。
頬袋をパンパンにした後は餌を隠そうとする行動に移るので餌場から物凄いスピードで走り去っていきます。追いかけるのは難しいので、餌場に次のリスが来るのを待ちましょう!
・動きや音に注意してみよう
リスはとても素早い動きで目の前を去っていきます。慣れないと観察する前に草むらや木陰に隠れてしまうことも。そんな時は「音」を良く聞くようにしてほしいと思います。
施設に入るとリスが自由に動き回っていて、近くにいる子にどうしても近づきたくなると思いますが・・・。我慢してください。
小さな動物にとってビルのような大きさの人間が急に近づいてきたらびっくりします。秒で逃げていきます。近くにいる個体を追いかけ回し続けるとリスは警戒して逆に近くに来なくなることも。
せっかく施設に入ったのに観察できずに終わるということも。そんなのはもったいない!!ポイントとしては
・なるべくゆっくり歩く
・草むらや小屋の前でしばらくじっとしてみる
・カサカサと動く音がしたらゆっくりと音の方向を見る
以上のことを気をつけてみてください。簡単なのですぐに実行できますよ!自分を施設内のオブジェの一部だと思って動くと良いと思います。
リスを見つけるとどうしても近くにいきたくてウズウズしてしまうかもしれませんが。じっとしていれば案外リスから近くに来てくれることもあります。
餌の時間とかぶっていたら「カリカリ」と種を齧ってる音も聞こえるかもしれません。近くの草むらや石の影、木の枝、木の幹をよく見てみましょう!静かに近づけば餌を食べてる姿を長く観察できますよ!
・施設内で絶対にしてはいけないこと
どの施設に行ってもそうなのですが
・背中を掴まない、無理に触らない
・餌を勝手にあげない、ゴミを落とさない
は必ず守りましょう。それぞれ何故なのか?私の考えをまとめてみます。
リスはとても臆病な性格です。それはリスが捕食される側の動物だからです。彼らにとって『追いかけられたり上から押さえつけられる=死』を自然界では意味します。人間の飼育管理下にあってもリスは野性味が強い動物です。せっかくリスを観察したいのに怖がらせては意味がありません。
施設に入る際はリスたちを怖がらせないように、生活の一部を特別に見せてもらうつもりで入ると良いでしょう!
そして、近くに来てほしいからと勝手に餌を持ち込んだりゴミを落としたりする事もルール違反です。自然界とは違い施設のリスは十分に食べる量をもらっています。必要以上の餌は彼らを病気にさせる可能性があります。
また、一番怖いのがケガをすることです!嫌なことをされたらリスも反撃してきます。素早い動き・木を登る鋭い爪・木の実を割る歯を彼らは持っています。本気のリスにかまれると骨までいくと聞いたことがあります。お互いの平和の為に自分がされたら困ることはリスにもしないのがコツです。
マナーを守って時間いっぱい楽しむ
動物園はなかなか見ることの出来ない動物を身近で観察できる貴重な施設です。特に今回紹介したリスは体も小さく動きも早いです。可愛い見た目と裏腹に結構頭も良いんですよ!
もしリスが施設の中で体に乗ってきても騒がずじっとしてください。騒ぐとビックリして爪などで攻撃されることも!何もしなければ「ただの置物か・・・」ぐらいに思ってすぐ降りてくれます。
今回紹介した2つの施設は本当に近くで観察できる素晴らしい施設です。この施設がずっと楽しめるように人側も楽しく過ごせるルールを守り、静かに観察することで思いっきり可愛い姿を観察できると思います!!「時間」と「音」に気をつけて是非リスの観察を楽しんでみてください。
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